甲子園とデートするってんだから
私はちょっとイラッとしながら甲子園に向かっています。
今年も行ったるで〜と意気込んでいた大阪ひとり旅初日はかなり苦しい展開だった。
去年も泊めてくれた甲子園近くに住む後輩が中耳炎になってしまい、宿がなくなった。
大人になってからの中耳炎は大変らしい。主な原因の1つにストレス。
大丈夫か後輩!君は何も悪くない。
まず僕が向かったのはスパワールド。
あそこなら宿泊もでき、お風呂もサウナもある。
入場料は2700円。ネットでは1200円って書いてあったけど?という最初のひっかかりを飲み込んで館内に入った。
入った途端、僕の頭にかなり大きめのサイレンが鳴り響く。
何を隠そう、僕は共用水場恐怖症である。
市民プールとか、混んでるスーパー銭湯とか
濡れた床とか、濡れた髪の毛とかを見ると蕁麻疹が出るほど嫌悪感を感じてしまう。
全部が全部ってわけではないんだけども。
脱衣所にできた水たまりを見た瞬間に始まった症状は、裸になるとさらに加速。
濁った湯船を見て入るのをためらい、うろうろ。スチームサウナを開けた時の匂いで入るのをやめ、うろうろ。体をシャワーで流しただけで出てしまった。
僕の3000円はジャグジーのあぶくとなって消えた…
そこからの宿探しも苦戦。
甲子園に近づくため、西九条をターゲットに据えたのが最大のミス。
探せど探せど見つからず、結局難波に戻ってくることになった。
スミエットが探してくれた宿達も女性部屋しか空いてなかったものの、なんとか1つドミトリーを予約することができた。
辿り着いたそのドミトリーは比較的清潔感があったものの、カプセルの部屋の異臭がひどく、苦しい夜となった。
受付のおねえさんのTシャツに「ドヴェ」って大きく書いてあって意味が気になってなかなか眠れなかったことと、シャワールームの洗顔がいつも使ってる専科でちょっと親近感が湧いたこともここに残しておくことにする。
今は甲子園に向かっているが、次の駅は昨日戦いを繰り広げた西九条だ。
始発に乗るはずの本来ならばもう、甲子園間近という時間なのだが
リュックをしまったコインロッカーが500円なのにも関わらず100円しか入らないというお馬鹿仕様。両替機もなく、お茶のペットボトルを買った5分後に再び自販機で缶コーヒーを購入したことにより、始発を逃したのでまだここにいる。
まあ、買うはずもなかった缶コーヒーとあるはずなかった20分の掛け算で朝のコーヒータイムを過ごせたのだから良しとしよう。
去年も思ったが、阪神電車は町の上を走るから気持ちいい。
僕は高いところを走る電車が好きだ。
何より空が見えるし、地面の高さを走るより軽快に進んでいる気がするからだ。
今日は甲子園観戦。
2時間睡眠で炎天下の観戦となる。
僕も憧れの甲子園の魔物ってやつに猛威を振われる時が来たようだ。