おちこんだりもしたけれど、

こころの整理の為と、忘れてしまわない為に。

人生すべて当たりくじ

私は普通にげんきです。

 

 

薔薇亭という定食屋が高円寺にあります。

個性的なママの写真でいっぱいのそのお店は44年間続く老舗。

(ママは赤髪でいつもとんでもないカチューシャをつけている。リアルエブリデイカチューシャ。)

 

何を頼んでも出てくる柚子の入った味噌汁がとにかく美味くて。料理より先に出されて、ママに「先にひとすすりしといてね」って言われるのが最高。

 

とまあ、料理の話もしたいところなのですが、

ここではママとのやりとりの話をしたくて。

 

初めて薔薇亭に行った時、

僕はママにめちゃくちゃ褒められたんです。

 

褒められた理由は簡単なことで

1万円札しかなくて、「大きいのしかなくてすみません。」って言ったのと、1万円札をママの方を正面にして渡したこと。

 

それで、

偉いねえ。偉いねえ。っていっぱい言ってくれた後に

「あんたを褒めてるんじゃないよ」

って言われて

僕が「親を褒めてるんだね」

って返したらもっと褒められた。

それが分かってれば大丈夫だって。

 

僕自身とっさにその言葉が出たのに驚いたんですけど、礼儀とかって本当親のおかげだよなあって。

 

礼儀の形がどんどん変わってきてるけど、人をいい気持ちにさせたり、嫌な気持ちにさせないって精神は絶対大切にするべきだよね。

 

親に「私が恥ずかしいから」ってよく礼儀を怒られてたのが一気に蘇った瞬間だった。

親から見て、恥ずかしくない人間に育ってたらいいなと思います。

 

あなたの親へのご褒美だからってママは帰りにくれる飴を特別に2つくれた。

ありがとう、ママ。

 

 

礼儀知らずがかっこよく見えることもあるけど、

僕はいつも礼儀を大切にしよう。

 

だってそれは僕を育てたお母さんが礼儀正しい人ってことだから。

 

 

薔薇亭の一番奥の席の目の前に、

人生すべて当たりくじ!すべての出逢いと縁に感謝って手紙が貼ってあります。

 

薔薇亭に入ったこと、ママに会えたこと、当たりだったなあ。