ハングオーバードーズチル
私、あと何時間かアロハ。
前の投稿で書いたハワイ旅もあと数時間で終わりを迎える。
男7人1部屋の旅から容易に想像できるように、
99の最悪と100の最高が詰まった旅だった。
振り返ると必ず最高が勝っているから、たとえ最悪を経験してもこういう旅を死ぬまで辞められないんだろうなと思う。
色々なことがありすぎて、本来なら何を書くか迷うところだが、
今回はどうしても書きたい1つを書いておくことにする。
最終日前日。(僕は2番目に早い帰国なので、みんなはまだまだハワイライフを楽しむ)
この日はあいにくの雨だった。
「することがないなあ」となり、この日はお土産デーに。
お土産が格安で手に入るというハワイのドンキホーテや、いくつかのお土産店を周った。
これはこれでいい日となった訳だが、この日までダラダラしてしまったこともあり、僕はやりたかったことを消化できずに心底悲しんでいた。
ああ、これで終わってしまうのかなあ。
と思いながら買い物を済ませ店を出ると
雨は止み、虹が2本出て、夕焼けに空が染まっていた。
現地の人も外に出て写真を撮るほどのその美しさは日本では決して見られない幻想的なものだった。
幸運にも、海のすぐそばのお店にいた僕たちは
海まで行って見ることにした。
みんなで写真を撮ったりしながら歩いていたが、僕がこのままじゃ日が落ちるかも!と思った途端
みんな走り出していた。
ラグビー部の同期の背中を追いかけて走ったその瞬間が
僕にとってこの旅行のピークだったと思う。
久しぶりに感じた。
ワクワクとドキドキが重なっていく感じ。
僕はあの感覚を、
みんなが青春と呼んでいるんだと思う。
そこに早く辿りつきたくて、勝手に足が前に進んでしまう感覚。
その先に待つ未来が見たくて、でもそこに向かう今が大好きな瞬間。
走ろうとせず、気づいたら足が動いているのである。
そりゃあ怖いものなんてない。
だから無敵なのだ。
僕の足も、勝手に進んでいた。
あの時の僕たちだって、無敵だったと思う。
海辺に辿り着いた僕たちは、日が暮れるまで、そこに座った。
同期が「海里を送り出すみたいな夕陽だったな。」と言っていた。
ああ、また1つ最高が増えてしまった。
物語はいつだって、どこから始まるかわからない。
ありがとうハワイ。
こんな気持ちに出会わせてくれて。
全然観光はできなかったから、また、すぐ来るね。