おちこんだりもしたけれど、

こころの整理の為と、忘れてしまわない為に。

下北沢について

私は元気が出てきたところです。

 

吉本ばななさんの下北沢についてを読んだ。

 

 

下北沢のことが書いてあるエッセイなんだろうなあとしか思っていなかった僕は

美味しいお店とか、素敵な場所を知れたらいいなくらいの気持ちで手にとったんだけど、内容は全く違った。

 

吉本ばななさんが下北沢の生活の中で見つける出会いや考えという宝物みたいなものが19個書かれていた。

 

スミエットが僕より先に読んで何故だか号泣していたんだけど、

彼女は人には小さくしか見えないものにとても敏感なので、何か刺さる部分があったんだなあと思ったところで止まってしまっていた。

 

そんな状態で読んだこともあり、僕は1つ目のお話から度肝を抜かれてしまった。

 

優れた表現者の共通点は、見つける力だと思う。

その出会いから、その経験から何を見つけるか。

ある出来事をみたときに何を見つけるか。

 

自分には見つけられなかったものを、見つけている人の作品にいつも驚かされるし感動させられる。

 

吉本ばななさんは見つける目がとても温かい人だと思った。

下北沢という街をまるで友達の様に描いている温かさが読後感として強く残っている。

 

人にも自分にも沢山の気持ちを隠したことでポッカリと空いた土曜日、

こんなにも素敵な気持ちにさせてもらえてなんと幸せだろう。

 

吉本ばななさんの言葉を使うと、本の神様のおかげだと思う。

 

こんな作品を書く人が近くの街に住むご近所さんと思っただけでなんだかわくわくしてきた。

 

僕もこの街に見守られながら素敵な宝物を沢山みつけられればと思う。

 

 

僕この人のこと好きだ!と思った一行がある。

 

 

 

「一度でもだれかの天使になった人は、きっと幸せになる」そう信じている。

 

次回はこの一行について書こうと思う。